「マイ ネットワーク」などから特定のコンピュータに接続しようとすると、「サーバーはリモート管理用に構成されていません (2141)」といわれてアクセスできないことがあります。 これは、相手のコンピュータで IPC$ リソースが無効化されている場合に発生するため、相手先で IPC$ が正しく構成されていることを確認してください。
IPC$ が存在するかどうかの確認方法
- サーバー側にログオンし、コマンドプロンプトから net share コマンドを実行します。
Server サービスが開始されていない場合、「開始しますか?」に Y と入力します。
- 共有名一覧に IPC$ が表示されれば正常です。
IPC$ が存在しない場合
相手に IPC$ が存在しない場合、Server サービスが正しく動作していないケースがあります。まず以下の手順で Server サービスを再起動しても問題が継続するか確認してください。
- サーバー側にログオンし、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
net stop server
net start server
システムエラー 1060 が発生する場合、ローカルエリア接続のプロパティなどから、「追加」ボタンをおして「Microsoft ネットワーク共有サービス」をインストールしてください。ウィルスやスパイウェアに感染している場合も Server サービスが正しく動作しないことがあるため、「ウィルスやスパイウェアをチェックするには?」を参照してチェックすることをお勧めします。(C:\Program という名前のファイルを作成すると、問題のプログラムが実行されなくなるため回復するケースもありますが、決してお勧めしません。)
注:管理共有を無効化しても IPC$ リソースは無効化されません。
このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーに確保できません Windows 2000/XP 上の共有フォルダにアクセスすると、「このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーに確保できません」や「メモリが足りません」というメッセージが表示されてアクセスできないことがあります。
多くのケースでは、Server サービスが使用するスタック領域が不足していることが原因なので、次の手順を実行してスタックサイズを増やしてください。
- 共有フォルダを持つ Windows 2000/XP に管理者でログオンします。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \LanmanServer \Parameters を展開します。
- [編集]-[新規]-[DWORD 値] をクリックし、IRPStackSize 値を作成します。
- IRPStackSize 値をダブルクリックし、データに 11 よりも大きい数値を記入して「OK」します。
- Windows を再起動します。
この現象は、Windows 2000/XP で USB や IEEE1394 経由で接続したドライブを共有している場合によく発生します。
ネットワークから Windows XP にアクセスできません Windows XP で共有を作成し、他の PC から接続すると認証エラーで接続できないことがあります。
また、リモートデスクトップでもパスワードなしのユーザーでは接続することができません。
Windows XP は標準でパスワードなしのユーザーアカウントを作成しますが、ネットワーク経由で接続する場合はパスワードを必須としているために、この現象が発生します。
ネットワークからの接続を許可する場合、次のいずれかの設定を行ってください。
ユーザーにパスワードを設定する
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ユーザーアカウント」を起動します。
- ネットワーク経由でログオンしたいユーザーをクリックします。
- パスワードの作成をクリックします。
- パスワードとパスワードヒント (ヒントはオプション) を設定し、「パスワードの作成」ボタンをクリックします。
パスワードなしでネットワークから接続する (Professional のみ)
ただし、システムのセキュリティレベルを下げることになるため、設定にはご注意ください。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から secpol.msc を起動します。
- [ローカルポリシー]\[セキュリティオプション] を展開します。
- 右側の「アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」をダブルクリックし「無効」に設定して「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
Windows XP でフォルダ共有時にアクセス権が設定できません Windows XP でフォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ] からネットワーク共有を開始することができますが、NT/2000 のように「アクセス権」ボタンがないため、共有のアクセス権を設定することができません。
これは簡易共有が有効になっているためなので、従来 の Windows のように共有アクセス権や NTFS アクセス権を設定する必要がある場合は、以下の手順で簡易共有を解除してください。(XP Home Edition に、このオプションはありません。)
- エクスプローラの [ツール]-[フォルダオプション] をクリックします。
- [表示] タブをクリックし、詳細設定の「簡易ファイルの共有を使用する (推奨)」のチェックを解除します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
なお、NTFS でフォーマットされている場合は、フォルダのプロパティにある [セキュリティ] タブで NTFS アクセス権だけを設定することをお勧めします。
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