Windows NT/2000 の共有フォルダにアクセスする場合、ユーザーアカウント名とパスワードでの認証が必要です。しかし、XP の標準設定では Guest アカウントの有効/無効にかかわらず、すべてのネットワークアクセスを Guest とみなすポリシー (ForceGuest) が適用されています。
このため、XP の共有にアクセスしてもユーザー名やパスワードは要求されません。
Professional に限り、次の手順で Force Guest を解除して、Windows 2000 と同様の認証を行うことができます。
- 管理者でログオンし、[スタート]-[コントロールパネル] から「フォルダオプション」を起動します。
- [表示] タブの「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」を解除して「OK」します。
「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」を解除すると、レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Control \Lsa キーにある forceguest 値が 0 に変更されます。Home Edition のフォルダオプションには、「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」項目がありませんし、forceguest レジストリを直接変更しても Force Guest を解除できません。
Force Guest を有効にしたまま、Guest アカウントを無効にすると、だれも共有フォルダにアクセスできなくなります。Guest アカウントはコマンドプロンプトで net user コマンドを使うことで無効化できます。
リモートデスクトップ Web 接続のポート番号を変更するには? リモートデスクトップ Web 接続 (tsweb) を使う場合、クライアントはまず Web サーバーにアクセスし、Tsweb ActiveX をダウンロードして、ポート 3389 のサーバーへ接続します。
サーバーのポート番号を変更した場合、「リモートデスクトップ接続」から接続する場合は、サーバー名:ポート番号を指定できますが、Tsweb ではユーザーがポート番号を指定できません。
ポート番号を変更したサーバーに接続する場合、Tsweb の asp ファイルを次のように変更してください。
- リモートデスクトップ Web 接続をインストールしたコンピュータに管理者権限でログオンします。
- メモ帳で %Systemroot%\Web\TSWeb\connect.asp ファイルを開きます。
- MsTsc.AdvancedSettings2. の文字列を探し、見つかった数行の最後に次の行を追加します。
MsTsc.AdvancedSettings2.RDPPort = <ポート番号>
- 変更を保管してメモ帳を閉じます。
リモートデスクトップ接続やターミナルサービスのポート番号を変更するには? Windows XP のリモートデスクトップ接続や、Windows 2000 のターミナルサービスのポート番号は 3389 に設定されていますが、運用上の理由などでポート番号を変更したい場合、次の手順で変更することができます。
サーバーのポートを変更
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Control \Terminal Server \WinStations \RDP-Tcp を展開します。
- 右側の PortNumber をダブルクリックし、10 進数で変更したいポート番号を指定します。
- Terminal Service もしくは、Windows を再起動します。
リモートデスクトップ接続クライアントから接続する場合
- [スタート]-[プログラム(すべてのプログラム)]-[アクセサリ]-[通信] から「リモートデスクトップ接続」を起動します。
- コンピュータに、接続先コンピュータ名:ポート番号 (例 winxppc:3388) を記入して「接続」ボタンをクリックします。
ターミナルサービスクライアントから接続する場合
- [スタート]-[プログラム]-[Terminal Service クライアント] から「クライアント接続マネージャ」を起動します。
- [ファイル]-[新しい接続エントリ] をクリックします。
- ウィザードの指示に従って接続エントリの作成を完了します。
- 作成したエントリアイコンをクリックし、[ファイル]-[エクスポート] で cns ファイルにエクスポートします。
- cns ファイルをメモ帳で開き、Server Port= で変更したポート番号を設定します。
- [ファイル]-[インポート] で変更した cns ファイルをインポートします。
XP でメールを送受信するとき 30 秒待たされます Windows XP でメールを送受信しようとすると、30 秒待たされてから送受信が開始される場合があります。
接続先メールサーバーが ident プロトコル (RFC1413) を使用しており、XP のファイアウォール (ICF) が有効になっている場合、メールサーバーに ident の icmp 応答が返らず、サーバーのタイムアウト (sendmail の標準は 30秒) まで送受信が開始されないためにこの現象が発生します。
ICF を有効にしたまま問題を回避するには、以下の手順で ident に対する応答を返すように設定してください。
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- 接続に使うアイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、「設定(G)」ボタンをクリックします。
- [サービス] タブの「追加」ボタンをクリックします。
- サービスの説明は Identification プロトコル (IDENT)、このサービスをホストしているコンピュータの名前には 127.0.0.1、サービスのポート番号は 113 と設定して「OK」をクリックします。
XP 起動直後、ネットワーク接続やプログラムの起動に時間がかかります XP 起動直後にインターネットへの接続を試みても、起動してから 1 分程度経過しないと接続されないことがあります。 さらに、ネットワーク接続を前提とするアプリケーションの起動や動作が遅いなどの現象が発生することもあります。
この現象を回避するためには、次の手順を試みてください。
LAN アダプターがなく、ダイヤルアップで接続している場合
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- ダイヤルアップに使用する接続アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ネットワーク] タブをクリックし、「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」をクリック後、「アンインストール」ボタンをクリックします。
- 同様に「Microsoft ネットワーククライアント」をアンインストールします。
- 指示に従い Windows を再起動します。
LAN アダプターがある場合 (DHCP サーバーがない場合)
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- 「ローカルエリア接続」アイコンを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「インターネットプロトコル (TCP/IP)」をクリックして「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「次の IP アドレスを使う」にチェックし、IP アドレスに 192.168.0.1、サブネットマスクに 255.255.255.0 と入力して「OK」をクリックします。
注:同一 LAN 上に複数のコンピュータがある場合、192.168.0.1 の 最後の 1 を 2 から 254 の範囲で、他と重複しない数字に変更してください。
Windows XP で NetBEUI は使えませんか? Windows XP に NetBEUI と DLC プロトコルは含まれていません。
NetBEUI については、Windows XP CD-ROM の Valueadd\msft\net\netbeui フォルダに含まれており、同フォルダの Netbeui.txt ファイルに書かれた手順で追加インストール可能です。
- nbf.sys を %Systemroot%\System32\Drivers フォルダにコピーします。
- netnbf.inf を %Systemroot%\inf フォルダにコピーします。
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- ローカルエリア接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「インストール」ボタンをクリックします。
- [プロトコル] を選択して「追加」ボタンをクリックします。
- [NetBEUI プロトコル] を選択して「OK」ボタンをクリックします。
- 指示に従い Windows を再起動します。
なお、上記手順で NetBEUI プロトコルを追加しても、NetBEUI で他の PC の共有にアクセスできない場合、以下の設定も確認してください。
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- ネットワーク接続フォルダのメニューバーから [詳細設定]-[詳細設定] をクリックします。
- [アダプタとバインド] タブで、Microsoft ネットワーク用クライアントおよび Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有に対し、NetBEUI プロトコルがバインドされていることを確認します。
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