Windows XP SP2の新機能である「Windowsセキュリティセンター」により、パソコンのセキュリティ設定がチェックされ、問題がある場合に右のようなバルーンが表示されます。
セキュリティ設定のチェック項目ごとに対処してください。
ウイルス対策ソフトウェアが無効になっている/状態を確認できない
ファイアウォールが無効になっている/状態を確認できない
ウイルス対策ソフトウェアがインストールされていない場合や、状態が確認できない場合に「コンピュータが危険にさらされている可能性があります。」というバルーンが表示されます。
ファイアウォールについては、Windows XP SP2をインストールすると有効になりますが、セキュリティソフトウェアのファイアウォール機能を使用する場合は無効に設定します。このとき、状態を確認できない場合にバルーンが表示されます。

一部のウイルス対策ソフトウェア/セキュリティソフトウェアでは、現在の時点で Windows XP SP2に対応していないものがあります。この場合、ウイルス対策ソフトウェアを最新の状態にアップデートしても、Windowsセキュリティセンターが状 態を確認できずにバルーンが表示されることがあります。

自動更新が無効になっている
Windowsの自動更新機能を無効に設定すると、バルーンが表示されます。自動更新機能は、Windowsの重要な更新プログラムを自動的にダウンロード・インストールするものです。有効に設定することをおすすめします。
自動更新機能を設定する方法については、以下のQ&Aをご覧ください。
XP 起動直後、ネットワーク接続やプログラムの起動に時間がかかります XP 起動直後にインターネットへの接続を試みても、起動してから 1 分程度経過しないと接続されないことがあります。 さらに、ネットワーク接続を前提とするアプリケーションの起動や動作が遅いなどの現象が発生することもあります。
この現象を回避するためには、次の手順を試みてください。
LAN アダプターがなく、ダイヤルアップで接続している場合
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- ダイヤルアップに使用する接続アイコンを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ネットワーク] タブをクリックし、「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」をクリック後、「アンインストール」ボタンをクリックします。
- 同様に「Microsoft ネットワーククライアント」をアンインストールします。
- 指示に従い Windows を再起動します。
LAN アダプターがある場合 (DHCP サーバーがない場合)
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ネットワーク接続」を開きます。
- 「ローカルエリア接続」アイコンを右クリックして [プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブの「インターネットプロトコル (TCP/IP)」をクリックして「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「次の IP アドレスを使う」にチェックし、IP アドレスに 192.168.0.1、サブネットマスクに 255.255.255.0 と入力して「OK」をクリックします。
注:同一 LAN 上に複数のコンピュータがある場合、192.168.0.1 の 最後の 1 を 2 から 254 の範囲で、他と重複しない数字に変更してください。
ネットワークから Windows XP にアクセスできません Windows XP で共有を作成し、他の PC から接続すると認証エラーで接続できないことがあります。
また、リモートデスクトップでもパスワードなしのユーザーでは接続することができません。
Windows XP は標準でパスワードなしのユーザーアカウントを作成しますが、ネットワーク経由で接続する場合はパスワードを必須としているために、この現象が発生します。
ネットワークからの接続を許可する場合、次のいずれかの設定を行ってください。
ユーザーにパスワードを設定する
- [スタート]-[コントロールパネル] から「ユーザーアカウント」を起動します。
- ネットワーク経由でログオンしたいユーザーをクリックします。
- パスワードの作成をクリックします。
- パスワードとパスワードヒント (ヒントはオプション) を設定し、「パスワードの作成」ボタンをクリックします。
パスワードなしでネットワークから接続する (Professional のみ)
ただし、システムのセキュリティレベルを下げることになるため、設定にはご注意ください。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から secpol.msc を起動します。
- [ローカルポリシー]\[セキュリティオプション] を展開します。
- 右側の「アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」をダブルクリックし「無効」に設定して「OK」をクリックします。
- Windows を再起動します。
Windows XP でフォルダ共有時にアクセス権が設定できません Windows XP でフォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ] からネットワーク共有を開始することができますが、NT/2000 のように「アクセス権」ボタンがないため、共有のアクセス権を設定することができません。
これは簡易共有が有効になっているためなので、従来 の Windows のように共有アクセス権や NTFS アクセス権を設定する必要がある場合は、以下の手順で簡易共有を解除してください。(XP Home Edition に、このオプションはありません。)
- エクスプローラの [ツール]-[フォルダオプション] をクリックします。
- [表示] タブをクリックし、詳細設定の「簡易ファイルの共有を使用する (推奨)」のチェックを解除します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
なお、NTFS でフォーマットされている場合は、フォルダのプロパティにある [セキュリティ] タブで NTFS アクセス権だけを設定することをお勧めします。
Outlook Express のメールパスワードが保存されません Windows 2000/XP で、標準添付の Outlook Express や Outlook で、メールサーバーパスワードを設定して「パスワードを保存する」にチェックをしているにもかかわらず、パスワードが保存されず、毎回入力しなければいけ ないことがあります。
これはユーザープロファイルレジストリに問題があるためなので、次の手順で問題のキーを削除してください。( Q264672)
- すべてのアプリケーションを終了させます。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から regedt32 を起動します。
- HKEY_CURRENT_USER \Software \Microsoft \Protected Storage System Provider を開きます。
- メニューバーの [セキュリティ]-[アクセス許可] をクリックします。
XP では Protected Storage System Provider キー (フォルダのアイコン) を右クリックして [アクセス許可] をクリックします。
- ACL から現在ログオンしているユーザーをクリックし、読み取りとフルコントロールに「許可」のチェックがあることを確認します。
- 「詳細」ボタンをクリックし、以下のようになっていることを確認します。
種類 |
名前 |
アクセス許可 |
適用 |
許可 |
<ログオンユーザー> |
フルコントロール |
このキーとサブキー |
- 「すべての子オブジェクトのアクセス許可を元に戻し...」にチェックして「適用」ボタンをクリックします。
- 確認ダイアログに「はい」をクリックします。
- 「OK」「OK」をクリックします。
- Protected Storage System Provider キーをダブルクリックし、ユーザーサブキーをクリックします。
ユーザーサブキーはこんな (S-1-5-21 ...) 形式です。
- ユーザーサブキーを削除します。
- Windows を再起動します。
セットアップ直後、Administrator でログオンすると、この問題が発生することがあります。
XP で、「フォルダをプライベートにする」にチェックできません Windows XP で「マイ ドキュメント」および、プロファイルフォルダ内のフォルダを右クリックして [共有] タブをクリックすると「このフォルダをプライベートにする(M)」オプションが利用できます。
このオプションを有効にすると、現在ログオンしているユーザーのみがアクセス可能な NTFS のアクセス権が設定されます。
このため、「マイ ドキュメント」のターゲットフォルダや、ユーザープロファイルフォルダが NTFS フォーマットされたドライブにない場合、チェックすることができません。
Windows を再インストール後、元からあるファイルにアクセスできません Windows を再インストールすると、以前の Windows で使っていたフォルダにアクセスできなくなることがあります。
NTFS でフォーマットされたドライブでは、アクセス権を設定したり、ファイル/フォルダの暗号化が可能ですが、新規インストールした Windows のユーザーにはアクセス権や暗号化の復号鍵がないためにこの現象が発生します。
それぞれ、次の手順で Administrator からアクセスできるようになります。
- NTFS アクセス権がない場合
- Administrator でログオンします。
- アクセスしたいフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [セキュリティ] タブをクリックし、[詳細設定] ボタンをクリックします。
- [所有者] タブをクリックし、一覧から新しい所有者 (自分か Administrators グループ) を選択し、 ファイルやサブフォルダの所有権を取得する場合「サブコンテナとオブジェクトの所有権を置き換える」にチェックして「OK」します。
- 「内容を読み取るのに必要なアクセス許可がありません。...」メッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- EFS で暗号化されている場合
- Administrator でログオンします。
- 以前の Windows でバックアップしておいた証明書ファイル (*.pfx) をダブルクリックします。
(証明書をファイルにエクスポートしていない場合、暗号化ファイルを復号化することはできません)
- ウィザードが起動するので、「次へ」をクリックします。
- 証明書のパスワードを入力して「次へ」をクリックします。
- 「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択して「参照」ボタンをクリックします。
- 一覧から「個人」を選択して「OK」をクリックします。
- 「次へ」「完了」をクリックします。
秘密鍵をエクスポートしていない場合に、起動できなくなった Windows から暗号化データを復号したい場合、Advanced EFS Data Recovery などのソフトウェア購入を検討してください。
「ディスクスペースが不足しています」メッセージを止めるには? Windows XP は、ハードディスクの空き容量が 200MB を切ったところから、「ディスクの空き容量が不足しています」という警告メッセージを表示するようになります。
慢性的なディスク空き容量不足で、このメッセージを見たくない場合、次の手順で警告を停止することができます。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] から regedit を起動します。
- HKEY_CURENT_USER \Software \Microsoft \Windows \CurrentVersion \Policies \Explorer を開きます。
- [編集]-[新規]-[DWORD 値] をクリックして NoLowDiskSpaceChecks を作成します。
- NoLowDiskSpaceChecks をダブルクリックし、データに 1 を設定して「OK」をクリックします。
| | | | | | | |